第六十二候 熊蟄穴(くまあなにこもる)【21大雪-次候】12月12日~12月16日
熊が穴に入り冬ごもりをする時期。冬ごもりの間熊は何も食べないので秋に食いだめをする。
白雪のふるきのうつぼすみかとて 深山(みやま)の熊も冬ごもるなりー藤原為家
【旬】
行事:煤払い(すすはらい)
江戸時代、毎年12月13日に煤払いすることが公家、武家ともに恒例の行事だった。「正月事始(ことはじめ)」とも言い正月を迎える準備の始まりの日とされた。
行事:松迎え
松迎えも正月事始の一つ。正月に飾る松を山野から採ってきた。松は古来、神が降りてくる依代とされた。
動物:かじけ猫
寒さにちぢこまっている猫。「こたつ猫」という言葉もある。かまどを使っていた頃は「かまど猫」。火を落としたあとのぬくもりの残る灰の中にもぐりこんで灰だらけになっていたとか。