6.穀雨(こくう)4月20日(春6)

6.穀雨(こくう)4月20日

4月20日~5月5日

「穀雨」は百穀を潤す雨という意味です。けむるように降る雨が多くなります。

雨が三日以上続くと「春霖(しゅんりん)」、降ったりやんだりする雨は「春時雨(はるしぐれ)」と呼ばれます。

様々な名前で呼ばれ親しまれてきた春の雨に濡れながら緑は日に日に深さを増していきます。

 

穀雨

第十六候 葭始生(あしはじめてしょうず)【6穀雨-1】4月20日~4月24日

第十七候 霜止出苗(しもやみてなえいずる)【6穀雨-2】4月25日~4月29日

第十八候 牡丹華(ぼたんはなさく)【6穀雨-3】4月30日~5月4日

 

 

第十五候 虹始見(にじはじめてあらわる)【5清明-3】4月15日~4月19日

第十五候 虹始見(にじはじめてあらわる)【清明3】4月15日~4月19日

虹が始めて出るころ。その年初めて見える虹を「初虹」という。冬は雨が少なく、見えても色が薄い。春の虹もまだ淡く消えやすいので見えたときの嬉しさはひとしお。

 

【旬】
星:春の夫婦星。麦星・アルクトゥルスと真珠星・スピカ。

花:白詰草(クローバー)

 

満天星(どうだんつつじ)

 

第十四候 鴻雁北(こうがんかえる)【5清明-2】4月10日~4月14日

第十四候 鴻雁北(こうがんかえる)【清明2】4月10日~4月14日

雁が北へ帰っていくころ。「鴻」は大型、「雁」は小型の雁をさす。

 

【旬】
景色:鳥曇(とりぐもり)・・渡り鳥が帰るころの曇り空。

魚介:浅利(あさり)

花:チューリップ・・トルコ語でターバンを意味する。

 

 

第十三候 玄鳥至(つばめきたる)【5清明-1】4月5日~4月9日

第十三候 玄鳥至(つばめきたる)【清明1】4月5日~4月9日

燕(つばめ)が南の国から日本に渡ってくる季節。「玄鳥(げんちょう)」はつばめの異名。「黒い鳥」の意味。つばめが巣を作るとその家は栄えるといわれる。

 

【旬】
花:花水木

行事:花鎮祭(はなしずめまつり)

行事:踏青(とうせい)・・野に出て青草を踏んで遊ぶこと

 

・お花まつり
4月8日はお釈迦様の誕生日、灌仏会(かんぶつえ)。花の咲きにぎわう季節なので、一般的にお花まつり、花祭りと呼ばれる。

 

・初がつお
かつおのたたき

 

5.清明(せいめい)4月5日(春5)

【清明(せいめい)】

4月5日~4月19日

「清浄明潔」を略したものが「清明」です。万物がみんな清らかで明るく生き生きとしているという意味です。

 

春風がやさしく吹き、たくさんの花が咲き始め、鳥たちが歌い出し、すべての命が春の息吹を謳歌しているような季節。

入学式、入社式など新しい人生のスタートを切るのもこの時期。そしていくつになっても、何か新しいことを始めたくなる時期ですね。

 

清明

第十三候 玄鳥至(つばめきたる)【5清明-1】4月5日~4月9日

第十四候 鴻雁北(こうがんかえる)【5清明-2】4月10日~4月14日

第十五候 虹始見(にじはじめてあらわる)【5清明-3】4月15日~4月19日

 

 

 

第十二候 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)【4春分-3】3月30日~4月4日

第十二候 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)【4春分-3末候】3月30日~4月4日

雷が鳴り始める時期。春に鳴る雷を「春雷」という。夏の雷と違い、ひとつふたつで鳴りやむことが多く、そのせいかひときわ大きく響くような気がする。まるで春の号砲のよう。

 

【旬】
木:雪柳

桜貝

蓮華

 

第十一候 桜始開(さくらはじめてひらく)【4春分-2】3月25日~3月29日

第十一候 桜始開(さくらはじめてひらく)【4春分-2時候】3月25日~3月29日

いよいよ桜が咲く時期。花と言えば桜をさすほど桜が大好きな日本人。咲いている桜の花はもちろん、散りゆく桜も愛でられてきた。水面に落ちて流れていく桜の花びらを「花筏(はないかだ)」と呼ぶ。

 

【旬】
魚:桜鯛

木:柳

 

 

4.春分(しゅんぶん)3月20日(春4)

【春分(しゅんぶん)】

3月20日~4月4日

春分は太陽が真東から上がって真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。春分の日は祝日にもなっており「自然をたたえ生命をいつくしむ日」とされています。

春分を挟んだ7日間が春の彼岸です。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉通り寒さもやわらぎ過ごしやすい季節になってきます。

 

第十候 雀始巣(すずめはじめてすくう)【4春分-1】3月20日~3月24日

第十一候 桜始開(さくらはじめてひらく)【4春分-2】3月25日~3月29日

第十二候 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)【4春分-3】3月30日~4月4日

 

 

第九候 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)【3啓蟄-3】3月15日~3月19日

第九候 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)【3啓蟄-3末候】3月15日~3月19日

さなぎが蝶になりはばたく季節。劇的に姿を変える蝶々は「夢見鳥」「夢虫」などの異名を持つ。色とりどりの蝶々はまるで夢を見ながら飛んでいるよう。

この呼び名は古代中国の思想家、荘子の説話『胡蝶の夢』に由来する。

「蝶になる夢を見たけれど、本当の私は蝶で今人間になっている夢を見ているだけではないか・・」という話。

夢と現(うつつ)が混じりあう幻想的な世界を昔の人も感じていたのだろうか。

 

【旬】
魚貝:鰆(さわら)、あさり、青柳(あおやぎ)

花:蒲公英(たんぽぽ)、ヒヤシンス、かたばみ

野菜:せり