第八候 桃始笑(ももはじめてさく)【3啓蟄-2】3月10日~3月14日

第八候 桃始笑(ももはじめてさく)【啓蟄 次候】3月10日~3月14日

桃が咲き始めるころ。昔は花が咲くことも「笑う」「笑む」といった。どの花も美しく笑っている。

【桃の花】
梅、桃、桜の見分け方は、梅は花びらの先が丸く、桃はとがっており、桜は2つに割れている。

 

【旬】
花:馬酔木(あしび)

魚介:若布(わかめ)、さより

野菜:新たまねぎ

鳥:かわらひわ

行事:春日祭(奈良の春日大社)

 

 

 

3.啓蟄(けいちつ)3月5日(春3)

【啓蟄(けいちつ)】

3月5日~3月19日

寒い間土の中にこもっていた虫がそろそろ活動を始めます。野の花が咲き始めるのもこの頃。雨の多い季節ですが一雨ごとにあたたかくなってきます。

 

第七候 蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)【3啓蟄-1】3月5日~3月9日

第八候 桃始笑(ももはじめてさく)【3啓蟄-2】3月10日~3月14日

第九候 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)【3啓蟄-3】3月15日~3月19日

 

 

第六候 草木萌動(そうもくめばえいずる)【2雨水-3】2月28日~3月4日

第六候 草木萌動(そうもくめばえいずる)【雨水 末候】2月28日~3月4日

草木が芽を吹き始めるころ。いよいよ春めいてくる季節。地面からはいっせいに草の芽が萌え出てくる。

【旬】
行事:ひな祭り。「上巳(じょうし)の節句」。曲水の宴を催し、桃の花を浸したお酒を飲む行事。ひな人形を飾るようになったのは江戸時代から。

節句(せっく)とは「季節の変わり目」のこと。

中国の陰陽五行説に由来して定着した日本の暦における、伝統的な年中行事を行う季節の節目(ふしめ)となる日をさす。

昔は奇数の数字が重なると良くないことが起こるとされていたので、邪気払いの意味をこめて宴会が行われた。

◇五節句
・人日(じんじつ)の節句 ・・1月7日 七草の節句。七草粥。
・上巳(じょうし)の節句・・3月3日 桃の節句。雛祭 菱餅や白酒など。
・端午(たんご)の節句・・5月5日 菖蒲の節句。菖蒲酒。菖蒲湯の習俗あり。関東では柏餅、中国や関西ではちまき。
・七夕(しちせき)の節句 ・・7月7日 七夕(たなばた)。 裁縫の上達を願い素麺が食される。
・重陽(ちょうよう)の節句・・9月9日 菊の節句。 菊を浮かべた酒など

 

魚介:蛤(はまぐり)

野菜:木の芽あえ

第五候 霞初靆(かすみはじめてたなびく)【2雨水-2】2月23日~2月27日

第五候 霞初靆(かすみはじめてたなびく)【雨水 次候】2月23日~2月27日

霞(かすみ)がたなびき始める。霞は春の風物詩。春の霧(きり)を指す。

【旬】
魚:むつ

鳥:雲雀(ひばり)

ひばりは春になると大きな声でさえずり始める。雲の合間から鳴き声が聞こえることから「雲雀(ひばり)」という名前になったとか。

「楽天(らくてん)」もひばりの異名。

 

景色:朧月(おぼろづき)

春は「霞(かすみ)」、秋は「霧(きり)」と呼ばれる。そして春の「かすみ」は夜になると「朧(おぼろ)」に呼び名が変わる。

 

花:沈丁花(じんちょうげ)

 

「三寒四温」。暖かい日が続いたかと思うとまた寒さがぶりかえし冬に逆戻り。このように寒暖が繰り返されること。

 

第四候 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)【2雨水-1】2月19日~2月23日

第四候 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)【雨水 初候】2月19日~2月23日

雨が降って土がいくらか湿り気を含みだす。この時期は気温が低いため雨が降ったあとも乾きにくく、さらに雪解けも加わって土がぬかるむ。これを「春泥(しゅんでい)」という。

【旬】
花:雪割草(ゆきわりそう)

野菜:春菊、明日葉

魚:とびうお、ほうぼう

果物:いちご

行事:お伊勢参り

 

・春キャベツ
キャベツの旬は年に3回。そのうち2月~6月に収穫されるのが春キャベツ。みずみずしく、葉がやわらかいので、サラダや浅漬けなどに。選び方のこつは、葉の巻きがふわっとしてゆるやかなものを。

・お伊勢参り
江戸時代中頃から庶民の間でお伊勢参りが盛んになった。当時は自由な旅が許されなかったが、お伊勢参りなら通行手形が認められたため、一生に一度でも行きたい庶民の夢だった。

そして貴重な旅ゆえ、大阪や京都へ足を伸ばす行楽ともなり、季節のいい春に行くことが多かった。

 

2.雨水(うすい)2月19日(春2)

【雨水(うすい)】

2月19日~3月4日

雨水は今まで降っていた雪がいつしか雨に変わり、積もった雪や氷が溶け始めるという季節です。

昔からこの季節は農耕の準備を始める季節と言われてきました。

 

キャンディーズの「春一番」はまさにこの季節の歌ですね。

「♪雪が解けて川になって流れていきます。つくしのこが恥ずかしげに顔を出します。もうすぐ春ですね。。ちょっと気取ってみませんか。

泣いてばかりいたって幸せは来ないから重いコート脱いで出かけませんか。もうすぐ春ですね。恋をしてみませんか。。」

いい歌ですね!

 

 

第四候 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)【2雨水-1】2月19日~2月23日

第五候 霞初靆(かすみはじめてたなびく)【2雨水-2】2月23日~2月27日

第六候 草木萌動(そうもくめばえいずる)【2雨水-3】2月28日~3月4日

 

 

 

 

 

第三候 魚上氷(うおこおりをいずる)【1立春-末候】2月14日~2月17日

第三候 魚上氷(うおこおりをいずる)【立春 末候】2月14日~2月17日

川や湖の水がぬるみ、表面の氷が割れて魚が飛びはねる時期。2月より各地で渓流釣りが解禁となる。日本に昔からいた在来種である、山女魚(ヤマメ)、岩魚(イワナ)、天魚(アマゴ)などを釣るのが、春の楽しみ。

【旬】
魚:いとより、わかさぎ、やまめ

野菜:高菜、明日葉(あしたば)

花:椿(つばき)

 

・春寒(はるさむ)
暦の上では春でも2月はまだ寒い時期。その寒さを春寒(はるさむ)や余寒(よかん)と呼び、暖かな春の到来を心待ちにする。

・谷汲踊り(たにぐみおどり)
平家を討った源氏の戦勝の踊り。岐阜県・谷汲山華厳寺で2月18日に行われる行事。くじゃくのようなカラフルなシナイを背負い太鼓を鳴らす。

 

 

第二候 黄鶯睍睆(うぐいすなく)【1立春-次候】2月9日~2月13日

第二候 黄鶯睍睆(うぐいすなく)【立春 次候】2月9日~2月13日

春の到来を告げるウグイスが、美しい鳴き声を響かせる季節。「うぐいす」と「めじろ」は間違われやすいが、「うぐいす」は茶色、「めじろ」は黄緑色。

【旬】
鶯(うぐいす)。春告鳥(はるつげどり)とも言われる

 

・目白(めじろ)

 

・うぐいす菜
・さやえんどう
選び方のコツ:さやに張りがあり、緑があおあおとして、実が平らなもの

・うぐいす餅
名付け親は豊臣秀吉とか。

・鰊(にしん)
春告魚(はるつげうお)とも言われる。

・梅の開花

・偕楽園(かいらくえん)水戸の梅まつり
<日本三大庭園>
[1]兼六園(けんろくえん)(石川県金沢市)
[2]後楽園(こうらくえん)(岡山県岡山市)
[3]偕楽園(かいらくえん)(茨城県水戸市)

 

 

 

 

 

 

 

第一候 東風解凍(はるかぜこおりをとく)【1立春-初候】2月4日~2月8日

第一候 東風解凍(はるかぜこおりをとく)【立春 初候】2月4日~2月8日

東から吹いてくる風が厚い氷を溶かしていく時期。

梅の花

【旬】
風:春一番、東風

景色:薄氷(うすらひ)

花:梅
別名、春告草(はるつげぐさ)

野菜:ふきのとう
天ぷらや蕗みそに。

魚:白魚(しらうお)

行事:初午
地元のお稲荷さんにお参りするのにいい時期。