第六十七候 芹乃栄(せりすなわちさかう)【23小寒-初候】1月5日~1月9日

第六十七候 芹乃栄(せりすなわちさかう)【23小寒-初候】1月5日~1月9日

芹が盛んに生育するころ。「春の七草」にも入っている芹だが寒の中で採れる芹が美味。

【旬】
行事:七草の節句。

「春の七草」の入った七草がゆを食べて無病息災を祈る風習。(せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ)「若菜摘み」と言い、野に出て野草を摘む。

君がため春の野に出でて若菜つむ わが衣手に雪は降りつつ
ー光孝天皇

 

植物:葉牡丹(はぼたん)
色とりどりの葉を牡丹に見立てた葉牡丹。日本では観賞用に改良。正月の飾りなどにも使われる。

 

風:花信風(かしんふう)
花の咲く時節の到来を告げる風。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

23.小寒(しょうかん)1月5日(冬5)

23.小寒(しょうかん)1月5日(冬5)

この日から「寒の入り(かんのいり)」となります。

「小寒(1/5~)」「大寒(1/20~)」を合わせた節分までの30日間が「寒の内(かんのうち)」と呼ばれる期間で、1年で最も寒い時期となります。(1/5~2/4頃まで)

夜空の星がきれいに見えるころでもありますね。

 

小寒

第六十七候 芹乃栄(せりすなわちさかう)【23小寒-初候】1月5日~1月9日

第六十八候 水泉動(しみずあたたかをふくむ)【23小寒-次候】1月10日~1月14日

第六十九候 雉始雊(きじはじめてなく)【23小寒-末候】1月15日~1月19日

 

 

第六十六候 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)【22冬至-末候】1月1日~1月4日

第六十六候 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)【22冬至-末候】1月1日~1月4日

畑は一面雪で覆われていてもその下で麦が芽を伸ばしているころ。新暦ではちょうど新年に重なる時期。

【旬】

花:福寿草(ふくじゅそう)

旧暦の元日頃に咲くことから「元日草(がんじつそう)」、「朔日草(ついたちそう)」とも呼ばれる。南天や梅といっしょに寄せ植えとして植えられる。名前のめでたさからもまさにお正月の花。

 

風物:注連縄(しめなわ)

 

食:屠蘇(とそ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第六十五候 麋角解(さわしかつのおつる)【22冬至-次候】12月27日~12月31日

第六十五候 麋角解(さわしかつのおつる)【22冬至-次候】12月27日~12月31日

麋(さわしか)は大鹿のことで、その角が落ちる時期。

【旬】

花:シクラメン

冬の花のイメージだが俳句では春の季語。寒さに強いので、花の少ないこの時期街を華やかに彩ってくれる。

和名は「篝火花(かがりびばな)」。「篝火」とは鉄製の籠の中で薪をたいて照明する火。源氏物語27巻の巻名でもある。

 

行事:年越しそば

 

植物:裏白

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第六十四候 乃東生(なつかれくさしょうず)【22冬至-初候】12月22日~12月26日

第六十四候 乃東生(なつかれくさしょうず)【22冬至-初候】12月22日~12月26日

「夏枯草(なつかれくさ)」=「靭草(うつぼぐさ)」が芽を出し始める時期。冬に芽を出すことを「冬萌え」という。

夏至の初侯、「乃東枯(なつかれくさかるる)」に対応する候。

 


【旬】

実:柚子
中国から伝わる。俳句では秋の季語。冬至にゆず湯に入ると万病を防ぐといわれている。

 

野菜:南瓜(かぼちゃ)

木:樅(もみ)

 

 

 

 

 

 

 

22.冬至(とうじ)12月22日(冬4)

22.冬至(とうじ)12月22日(冬4)

冬至は1年で一番昼の長さが短い日です。夏至に比べると昼の長さは5時間近くも短いことになります。太陽の高さも1年で最も低くなりますから長い影をひくことになります。

ゆず湯に入ったり南瓜を食べるのも衰弱からの再生という意味合いがあったそうです。

冬至

第六十四候 乃東生(なつかれくさしょうず)【22冬至-初候】12月22日~12月26日

第六十五候 麋角解(さわしかつのおつる)【22冬至-次候】12月27日~12月31日

第六十六候 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)【22冬至-末候】1月1日~1月4日

 

 

第六十三候 鱖魚群(さけのうおむらがる)【21大雪-末候】12月17日~12月21日

第六十三候 鱖魚群(さけのうおむらがる)【21大雪-末候】12月17日~12月21日

鮭が群がって川を遡っていくころ。川で生まれた鮭は海を回遊し、秋から冬に生まれた川に戻って産卵する。


【旬】

魚介:ずわい蟹
食用とされる蟹の代表といえばずわい蟹。メスはオスより小さく、せいこ蟹などと呼ばれる。オスは山陰では松葉蟹、北陸では越前蟹と呼び名が変わる。

 


植物:ポインセチア

クリスマスの花として広まる。大きな花びらのように見えるのは苞葉(ほうよう)と呼ばれる特殊化した葉。日照時間が短くなってくると赤く色づく。花はその真ん中に集まる粒々。

 


木:楪(ゆずりは)

新しい葉が生え終わってから古い葉が「あとは頼んだよ」というように散っていくので「譲り葉」という名が付いた。常緑樹はどれも世代交代をするが、楪(ゆずりは)は特に葉が大きいのでその様子がよく分かる。

 

 

 

 

 

 

 

第六十二候 熊蟄穴(くまあなにこもる)【21大雪-次候】12月12日~12月16日

第六十二候 熊蟄穴(くまあなにこもる)【21大雪-次候】12月12日~12月16日

熊が穴に入り冬ごもりをする時期。冬ごもりの間熊は何も食べないので秋に食いだめをする。

白雪のふるきのうつぼすみかとて 深山(みやま)の熊も冬ごもるなりー藤原為家


【旬】
行事:煤払い(すすはらい)
江戸時代、毎年12月13日に煤払いすることが公家、武家ともに恒例の行事だった。「正月事始(ことはじめ)」とも言い正月を迎える準備の始まりの日とされた。


行事:松迎え
松迎えも正月事始の一つ。正月に飾る松を山野から採ってきた。松は古来、神が降りてくる依代とされた。


動物:かじけ猫

寒さにちぢこまっている猫。「こたつ猫」という言葉もある。かまどを使っていた頃は「かまど猫」。火を落としたあとのぬくもりの残る灰の中にもぐりこんで灰だらけになっていたとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

第六十一候 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)【21大雪-初候】12月7日~12月11日

第六十一候 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)【21大雪-初候】12月7日~12月11日

空が閉ざされ本格的な冬になる時期。

冬日とは一日の最低気温が0度未満になること。真冬日とは最高気温が0度未満の日を指す。

片山に入り日のかげはさしながら しぐるともなき冬の夕暮れー藤原良経(91)

【旬】

魚:鱈(たら)
「鱈」は日本人が考えた国字。雪の降るころにとれる魚ということから。「鱈腹(たらふく)」は当て字で、意味はおなかいっぱいのことだが、鱈は何でも食べておなかが膨れているところから。

風物:湯たんぽ

植物:万両

 

 

 

 

 

 

21.大雪(たいせつ)12月7日(冬3)

21.大雪(たいせつ)12月7日(冬3)

雪がさかんに降るころという意味です。

大雪

第六十一候 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)【21大雪-1初候】12月7日~12月11日

第六十二候 熊蟄穴(くまあなにこもる)【21大雪-2次候】12月12日~12月16日

第六十三候 鱖魚群(さけのうおむらがる)【21大雪-3末候】12月17日~12月21日