第六候 草木萌動(そうもくめばえいずる)【2雨水-3】2月28日~3月4日

第六候 草木萌動(そうもくめばえいずる)

【雨水 末候】2月28日~3月4日

草木が芽を吹き始めるころです。いよいよ春めいてくる季節です。地面からはいっせいに草の芽が萌え出てきます。

【旬】

魚介:蛤(はまぐり)

野菜:木の芽あえ

行事:ひな祭り

上巳(じょうし)の節句。曲水の宴を催し、桃の花を浸したお酒を飲む行事。ひな人形を飾るようになったのは江戸時代から。

節句(せっく)とは「季節の変わり目」のこと。

中国の陰陽五行説に由来して定着した日本の暦における、伝統的な年中行事を行う季節の節目(ふしめ)となる日をさします。

昔は奇数の数字が重なると良くないことが起こるとされていたので、邪気払いの意味をこめて宴会が行われたそうです。

◇五節句
・人日(じんじつ)の節句 。1月7日 七草の節句。七草粥。
・上巳(じょうし)の節句。3月3日 桃の節句。雛祭 菱餅や白酒など。
・端午(たんご)の節句。5月5日 菖蒲の節句。菖蒲酒。菖蒲湯の習俗あり。関東では柏餅、中国や関西ではちまき。
・七夕(しちせき)の節句 。7月7日 七夕(たなばた) 裁縫の上達を願い素麺が食される。
・重陽(ちょうよう)の節句。9月9日 菊の節句。 菊を浮かべた酒など

第五候 霞初靆(かすみはじめてたなびく)【2雨水-2】2月23日~2月27日

第五候 霞初靆(かすみはじめてたなびく)

【雨水 次候】2月23日~2月27日

霞(かすみ)がたなびき始めます。霞は春の風物詩。春の霧(きり)を指します。

【旬】

魚:むつ

鳥:雲雀(ひばり)

ひばりは春になると「ピーチクパーチク」大きな声でさえずり始めます。雲の合間から鳴き声が聞こえることから雲雀という名前になったそうです。

歌手の美空ひばりさんも、昔田んぼで雲雀が美しい声で鳴いているのを聞いて芸名をひばりにしたとか。その時も春のおだやかな日だったのでしょうか。

「楽天(らくてん)」もひばりの異名です。

 

 

景色:朧月(おぼろづき)

秋は「霧(きり)」、春は「霞(かすみ)」と呼ばれます。

そして「かすみ」は夜になると「朧(おぼろ)」に呼び名が変わります。

 

花:沈丁花(じんちょうげ)

 

 

「三寒四温」

暖かい日が続いたかと思うとまた寒さがぶりかえし冬に逆戻り。このように寒暖が繰り返されること。

 

第四候 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)【2雨水-1】2月19日~2月23日

第四候 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)

【雨水 初候】2月19日~2月23日

雨が降って土がいくらか湿り気を含みだすという意味です。

この時期は気温が低いため雨が降ったあとも乾きにくく、さらに雪解けも加わって土がぬかるみます。これを「春泥(しゅんでい)」といいます。

【旬】

花:雪割草(ゆきわりそう)

野菜:春菊、明日葉

魚:とびうお、ほうぼう

果物:いちご

行事:お伊勢参り

 

・春キャベツ

キャベツの旬は年に3回。そのうち2月~6月に収穫されるのが春キャベツです。みずみずしく、葉がやわらかいので、サラダや浅漬けなどに。

選び方のこつは、葉の巻きがふわっとしてゆるやかなものを。

 

・お伊勢参り

江戸時代中頃から庶民の間でお伊勢参りが盛んになりました。

当時は自由な旅が許されなかったのですが、お伊勢参りなら通行手形が認められたため、一生に一度でも行きたい庶民の夢でした。

そして貴重な旅ゆえ、大阪や京都へ足を伸ばす行楽ともなり、季節のいい春に行くことが多かったそうです。

 

2.雨水(うすい)2月19日(春2)

【雨水(うすい)】

2月19日~3月4日

雨水は今まで降っていた雪がいつしか雨に変わり、積もった雪や氷が溶け始めるという季節です。

昔からこの季節は農耕の準備を始める季節と言われてきました。

 

キャンディーズの「春一番」はまさにこの季節の歌ですね。

「♪雪が解けて川になって流れていきます。つくしのこが恥ずかしげに顔を出します。もうすぐ春ですね。。ちょっと気取ってみませんか。

泣いてばかりいたって幸せは来ないから重いコート脱いで出かけませんか。もうすぐ春ですね。恋をしてみませんか。。」

いい歌ですね!

 

 

第四候 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)【2雨水-1】2月19日~2月23日

第五候 霞初靆(かすみはじめてたなびく)【2雨水-2】2月23日~2月27日

第六候 草木萌動(そうもくめばえいずる)【2雨水-3】2月28日~3月4日