七十二候 – 二十四節気note

第七十二候 雞始乳(にわとりはじめてとやにつく)【24大寒-末候】1月30日~2月3日

第七十二候 雞始乳(にわとりはじめてとやにつく)【24大寒-末候】1月30日~2月3日

鷄が卵を産み始める時期。とやは「鳥屋」、鳥を飼っておく小屋。

・いたづらに寝る夜の夢をいさめてや ここに鳴ふる鶏の声ー後柏原天皇

・夜をこめて鳥の空音は謀るとも よに逢坂の関は許さじー清少納言『後拾遺集』

 

【旬】

木:柊(ひいらぎ)
ギザギザの葉が特徴的な木。昔はひりひり痛むことを「疼ぐ(ひいらぐ)」といい、そこから「柊(ひいらぎ)」になった。白く小さな花が付く。

柊(ヒイラギ)

 

木:海桐(とべら)
元々は海岸沿いに生える木で、最近では町にも植えられている。

 

 

 

 

 

第七十一候 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)【24大寒-次候】1月25日~1月29日

第七十一候 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)【24大寒-次候】1月25日~1月29日

沢に水が厚く張り詰める頃。水沢(すいたく)は水のある沢。厳寒の時期、厚い氷には周りの景色が映る。それを氷面鏡(ひもかがみ)という。

 


【旬】
風物:氷柱(つらら)

滑るような感じを表す「つらつら」が変化したもの。

清少納言は「水晶の滝」にたとえて美しさをたたえている。

「 銀(しろがね)などを葺きたるやうなるに、水晶の滝など言はましやうにて長く短く、ことさらにかけわたしたると見えて、いふにもあまりてめでたきに・・」

(訳:屋根は白銀を葺いたような美しさで「水晶の滝」などと言いたくなる様子で、つららが長かったり短かったり、趣きのあるように掛け渡しているように見えて言葉にできない美しさで・・)


花:蝋梅(ろうばい)

梅の花のような馥郁(ふくいく)とした香り。「唐梅」「南京梅」などとも呼ばれた。

中国では梅、椿、水仙、蝋梅を「雪中の四友(しゆう)」とも呼ぶ。


風:虎落笛(もがりぶえ)
あたりの空気を引き裂くような音はさながら冬のクライマックス。

 

 

 

 

第七十候 欵冬華(ふきのはなさく)【24大寒-初候】1月20日~1月24日

第七十候 欵冬華(ふきのはなさく)【24大寒-初候】1月20日~1月24日

「蕗の薹(ふきのとう)」が雪の中から顔を出し始める。食用にするのは若い花茎。ほろ苦い早春の味。

 

【旬】
植物:木瓜(ぼけ)

平安時代に中国から渡来。「ぼくか」が「ぼけ」に。小さな瓜のような実がなるのでこの名が付いたとも。春の季語。

家紋のときは「もっこう」と読む。「織田木瓜(おだもっこう)」など。信長の父織田信秀が主家である尾張守護斯波氏から賜ったとされる。(※朝倉氏との説もあり)


 

魚:鰤(ぶり)

 


星:昴(すばる)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第六十九候 雉始雊(きじはじめてなく)【23小寒-末候】1月15日~1月19日

第六十九候 雉始雊(きじはじめてなく)【23小寒-末候】1月15日~1月19日

キジが鳴きはじめる時期。雉は日本の国鳥。オスが「ケン、ケン」と甲高く鳴き、美しい羽を「ホロロ」と打ち鳴らす。

「けんもほろろ」は冷たく無愛想に(断る)という意味だが、雉の鳴き声が無愛想だからだとも言われる。

父母のしきりに恋し雉の声ー芭蕉
(ちちははのしきりにこいしきじのこえーばしょう)

【旬】
行事:小正月(こしょうがつ)
旧暦では1月15日が一年で最初の満月の日。この日を祝った名残が各地に残る。「餅花」「小豆がゆ」「どんど焼き」など。成人式が行われる時期でもある。

作物:小豆

鳥:尉鶲(じょうびたき)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第六十八候 水泉動(しみずあたたかをふくむ)【23小寒-次候】1月10日~1月14日

第六十八候 水泉動(しみずあたたかをふくむ)【23小寒-次候】1月10日~1月14日

地中では、凍った泉が動き始める時期と解釈されている。「水泉(すいせん)」は湧き出る泉のこと。地下水は普通凍ることはないが、昔の人は氷が溶け始めたと思ったのかも。

【旬】
風物:日向ぼっこ

海藻:昆布
こんぶの語源はアイヌ語の「kombu」からとも。

行事:鏡開き

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第六十七候 芹乃栄(せりすなわちさかう)【23小寒-初候】1月5日~1月9日

第六十七候 芹乃栄(せりすなわちさかう)【23小寒-初候】1月5日~1月9日

芹が盛んに生育するころ。「春の七草」にも入っている芹だが寒の中で採れる芹が美味。

【旬】
行事:七草の節句。

「春の七草」の入った七草がゆを食べて無病息災を祈る風習。(せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ)「若菜摘み」と言い、野に出て野草を摘む。

君がため春の野に出でて若菜つむ わが衣手に雪は降りつつ
ー光孝天皇

 

植物:葉牡丹(はぼたん)
色とりどりの葉を牡丹に見立てた葉牡丹。日本では観賞用に改良。正月の飾りなどにも使われる。

 

風:花信風(かしんふう)
花の咲く時節の到来を告げる風。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第六十六候 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)【22冬至-末候】1月1日~1月4日

第六十六候 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)【22冬至-末候】1月1日~1月4日

畑は一面雪で覆われていてもその下で麦が芽を伸ばしているころ。新暦ではちょうど新年に重なる時期。

【旬】

花:福寿草(ふくじゅそう)

旧暦の元日頃に咲くことから「元日草(がんじつそう)」、「朔日草(ついたちそう)」とも呼ばれる。南天や梅といっしょに寄せ植えとして植えられる。名前のめでたさからもまさにお正月の花。

 

風物:注連縄(しめなわ)

 

食:屠蘇(とそ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第六十五候 麋角解(さわしかつのおつる)【22冬至-次候】12月27日~12月31日

第六十五候 麋角解(さわしかつのおつる)【22冬至-次候】12月27日~12月31日

麋(さわしか)は大鹿のことで、その角が落ちる時期。

【旬】

花:シクラメン

冬の花のイメージだが俳句では春の季語。寒さに強いので、花の少ないこの時期街を華やかに彩ってくれる。

和名は「篝火花(かがりびばな)」。「篝火」とは鉄製の籠の中で薪をたいて照明する火。源氏物語27巻の巻名でもある。

 

行事:年越しそば

 

植物:裏白

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第六十四候 乃東生(なつかれくさしょうず)【22冬至-初候】12月22日~12月26日

第六十四候 乃東生(なつかれくさしょうず)【22冬至-初候】12月22日~12月26日

「夏枯草(なつかれくさ)」=「靭草(うつぼぐさ)」が芽を出し始める時期。冬に芽を出すことを「冬萌え」という。

夏至の初侯、「乃東枯(なつかれくさかるる)」に対応する候。

 


【旬】

実:柚子
中国から伝わる。俳句では秋の季語。冬至にゆず湯に入ると万病を防ぐといわれている。

 

野菜:南瓜(かぼちゃ)

木:樅(もみ)