5.清明(せいめい)4月5日(春5)

【清明(せいめい)】

4月5日~4月19日

「清浄明潔」を略したものが「清明」です。万物がみんな清らかで明るく生き生きとしているという意味です。

 

春風がやさしく吹き、たくさんの花が咲き始め、鳥たちが歌い出し、すべての命が春の息吹を謳歌しているような季節。

入学式、入社式など新しい人生のスタートを切るのもこの時期。そしていくつになっても、何か新しいことを始めたくなる時期ですね。

 

清明

第十三候 玄鳥至(つばめきたる)【5清明-1】4月5日~4月9日

第十四候 鴻雁北(こうがんかえる)【5清明-2】4月10日~4月14日

第十五候 虹始見(にじはじめてあらわる)【5清明-3】4月15日~4月19日

 

 

 

第十二候 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)【4春分-3】3月30日~4月4日

第十二候 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)

【4春分-3末候】3月30日~4月4日

雷が鳴り始める時期です。春に鳴る雷を「春雷」といいます。夏の雷と違ってひとつふたつで鳴りやむことが多く、そのせいかひときわ大きく響くような気がします。まるで春の号砲のようです。

【旬】

 

木:雪柳

桜貝

蓮華

 

第十一候 桜始開(さくらはじめてひらく)【4春分-2】3月25日~3月29日

第十一候 桜始開(さくらはじめてひらく)

【4春分-2時候】3月25日~3月29日

いよいよ桜が咲く時期です。花と言えば桜をさすほど桜が大好きな日本人。

咲いている桜の花はもちろん、散りゆく桜も愛でられてきました。水面に落ちて流れていく桜の花びらを「花筏(はないかだ)」と呼びます。

【旬】

魚:桜鯛

木:柳

 

 

第十候 雀始巣(すずめはじめてすくう)【4春分-1】3月20日~3月24日

第十候 雀始巣(すずめはじめてすくう)

【4春分-1初候】3月20日~3月24日

雀が巣を作り始める時期です。この時期雀が隠れるほど草がのびることを「雀隠れ」といいます。若草の間で雀がかくれんぼ。

【旬】

花:辛夷(こぶし)

 

 

♪ 白樺 青空 南風
こぶし咲くあの丘北国の
ああ北国の春

(「北国の春」千昌夫)

 

 

野菜:わらび

景色:彼岸潮

 

 

4.春分(しゅんぶん)3月20日(春4)

【春分(しゅんぶん)】

3月20日~4月4日

春分は太陽が真東から上がって真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。春分の日は祝日にもなっており「自然をたたえ生命をいつくしむ日」とされています。

春分を挟んだ7日間が春の彼岸です。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉通り寒さもやわらぎ過ごしやすい季節になってきます。

 

第十候 雀始巣(すずめはじめてすくう)【4春分-1】3月20日~3月24日

第十一候 桜始開(さくらはじめてひらく)【4春分-2】3月25日~3月29日

第十二候 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)【4春分-3】3月30日~4月4日

 

 

第九候 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)【3啓蟄-3】3月15日~3月19日

第九候 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)

【3啓蟄-3末候】3月15日~3月19日

さなぎが蝶になりはばたく季節です。劇的に姿を変える蝶々は「夢見鳥」「夢虫」などの異名を持ちます。色とりどりの蝶々はまるで夢を見ながら飛んでいるようです。

この呼び名は古代中国の思想家、荘子の説話「胡蝶の夢」に由来します。

「蝶になる夢を見たけれど、本当の私は蝶で今人間になっている夢を見ているだけではないか、、」というお話です。

夢と現(うつつ)が混じりあう幻想的な世界を昔の人も感じていたのですね。

 

【旬】

魚貝:鰆(さわら)、あさり、青柳(あおやぎ)

花:蒲公英(たんぽぽ)、ヒヤシンス、かたばみ

野菜:せり

 

 

 

 

 

第八候 桃始笑(ももはじめてさく)【3啓蟄-2】3月10日~3月14日

第八候 桃始笑(ももはじめてさく)

【啓蟄 次候】3月10日~3月14日

桃が咲き始めるころです。昔は花が咲くことも「笑う」「笑む」といいました。どの花も美しく笑っています。

【桃の花】

梅、桃、桜の見分け方は、梅は花びらの先が丸く、桃はとがっており、桜は2つに割れています。

 

【旬】

花:馬酔木(あしび)

魚介:若布(わかめ)、さより

野菜:新たまねぎ

鳥:かわらひわ

行事:春日祭(奈良の春日大社)

 

 

 

第七候 蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)【3啓蟄-1】3月5日~3月9日

第七候 蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)

【啓蟄 初候】3月5日~3月9日

冬ごもりしていた虫が姿を現しだす頃。虫に限らずさまざまな生き物がめざめ始めます。

【旬】

花:猫柳、菫(すみれ)

草:つくし

野菜:わらび、ぜんまい

魚:いかなご、鰆(さわら)

 

 

3.啓蟄(けいちつ)3月5日(春3)

【啓蟄(けいちつ)】

3月5日~3月19日

寒い間土の中にこもっていた虫がそろそろ活動を始めます。野の花が咲き始めるのもこの頃。雨の多い季節ですが一雨ごとにあたたかくなってきます。

 

第七候 蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)【3啓蟄-1】3月5日~3月9日

第八候 桃始笑(ももはじめてさく)【3啓蟄-2】3月10日~3月14日

第九候 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)【3啓蟄-3】3月15日~3月19日

 

 

第六候 草木萌動(そうもくめばえいずる)【2雨水-3】2月28日~3月4日

第六候 草木萌動(そうもくめばえいずる)

【雨水 末候】2月28日~3月4日

草木が芽を吹き始めるころです。いよいよ春めいてくる季節です。地面からはいっせいに草の芽が萌え出てきます。

【旬】

魚介:蛤(はまぐり)

野菜:木の芽あえ

行事:ひな祭り

上巳(じょうし)の節句。曲水の宴を催し、桃の花を浸したお酒を飲む行事。ひな人形を飾るようになったのは江戸時代から。

節句(せっく)とは「季節の変わり目」のこと。

中国の陰陽五行説に由来して定着した日本の暦における、伝統的な年中行事を行う季節の節目(ふしめ)となる日をさします。

昔は奇数の数字が重なると良くないことが起こるとされていたので、邪気払いの意味をこめて宴会が行われたそうです。

◇五節句
・人日(じんじつ)の節句 。1月7日 七草の節句。七草粥。
・上巳(じょうし)の節句。3月3日 桃の節句。雛祭 菱餅や白酒など。
・端午(たんご)の節句。5月5日 菖蒲の節句。菖蒲酒。菖蒲湯の習俗あり。関東では柏餅、中国や関西ではちまき。
・七夕(しちせき)の節句 。7月7日 七夕(たなばた) 裁縫の上達を願い素麺が食される。
・重陽(ちょうよう)の節句。9月9日 菊の節句。 菊を浮かべた酒など