七十二候 – ページ 3 – 二十四節気note

第三十三候 鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)【11小暑-末候】7月17日~7月22日

第三十三候 鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)【11小暑-3】7月17日~7月22日

鷹の幼鳥が飛ぶことを学習するころ、巣立ちの時期。

 

【旬】
花:檜扇(ひおうぎ)
葉の形が檜扇(ひのきの扇)のようなのでその名前が付いた。真っ黒な種は「射干玉(ぬばたま)」と呼ばれ、「夜」「黒」「髪」などを導く枕詞となった。

 

花:萱草(かんぞう)

 

魚:鱧(はも)
小骨が多く骨切りという職人技が必要だが淡泊で上品な夏の味。

 

行事:祇園祭、天神祭

 

 

第三十二候 蓮始開(はすはじめてひらく)【11小暑-次候】7月12日~7月16日

第三十二候 蓮始開(はすはじめてひらく)【11小暑-2】7月12日~7月16日

蓮(はす)の花が咲き始めるころ。蓮の地下茎の部分が「蓮根(れんこん)」となる。葉や茎や実も利用でき、ほとんどすべての部分が薬用となる。

中心の部分が蜂の巣に似ているので「はちす」とも呼ばれた。

「蓮は泥(でい)より出でて泥に染まらず」は、泥水(煩悩や困難な環境)の中で育ちながらも、それに染まることなく清らかで美しい大輪の花を咲かせるという意味。

(北宋の周敦頤(宋学の創始者)の言葉。また「維摩経(ゆいまきょう)」にも「泥中の蓮(でいちゅうのハス)」という言葉がある。)

 

【旬】
花:ダリア
江戸時代の終わりごろ日本に渡来。「天竺牡丹(てんじくぼたん)」と言われた。

 

花:百日紅(さるすべり)
木肌がつるつるしていて、木登りが得意な猿もすべってしまいそうということで「さるすべり」という名前が付いた。漢名は「百日紅」で、花が百日咲き続けるところから。7月から9月の暑さをものともせずに咲く。

 

 

第三十一候 温風至(あつかぜいたる)【11小暑-初候】7月7日~7月11日

第三十一候 温風至(あつかぜいたる)【11小暑-1】7月7日~7月11日

あつい風が吹いてくる時期。梅雨明けの頃に吹く南風を「温風(おんぷう)」という。蒸し暑くなってくる時期。

【旬】
花:朝顔
奈良時代に中国から薬草として渡来した。

 

鳥:小鷺(こさぎ)
真っ白な鷺は「大鷺(だいさぎ)」「中鷺(ちゅうさぎ)」「小鷺(こさぎ)」に分けられる。その中で一年中日本にいるのは「小鷺」だけ。あとは夏鳥。

 

行事:星合の空(ほしあいのそら)
七夕の夜、牽牛(けんぎゅう)と織女(しゅくじょ)が会うことを「星合」という。和名は彦星(ひこぼし)と織姫(おりひめ)。

 

 

 

第三十候 半夏生(はんげしょうず)【10夏至-末候】7月1日~7月7日

第三十候 半夏生(はんげしょうず)【10夏至-3】7月1日~7月7日

「半夏(はんげ)」は「烏柄杓(からすびしゃく)」の漢名で、この時期に生え出す。一年のちょうど半分にあたる時期。

 

【旬】
花:半化粧(はんげしょう)。
葉っぱが半分白く化粧したようになる。花は穂の方だが、白くなった葉の方が目立つ。半夏生のころに咲くので混同され、「半夏生」と書かれるようにもなった。

 

花:凌霄花(のうぜんかずら)

 

行事:夏越しの祓(なごしのはらえ)
旧暦では六月末日に「夏越しの祓」という神事を行なった。形代(かたしろ)を川に流すなどして、半年間の罪や穢れ(けがれ)を祓い落とし、残り半年の無病息災を祈願した。「茅の輪(ちのわ)くぐり」などの風習は今も残り行なわれている。

 

第二十九候 菖蒲華(あやめはなさく)【10夏至-次候】6月26日~6月30日

第二十九候 菖蒲華(あやめはなさく)【10夏至-2】6月26日~6月30日

「菖蒲(あやめ)」の花が咲くころ。

といっても、「あやめ」は5月頃に咲く花なので、6月頃に咲く「花しょうぶ」のことを指すのかもしれない。

↓↓こちらが「花しょうぶ」。

「花しょうぶ」はショウブの葉と似ていることから名付けられた。

「あやめ」や「花しょうぶ」と似ている花として「かきつばた」もある。

ここから「いずれあやめか、かきつばた」(どれも美しくて迷ってしまう)という言葉ができた。

「あやめ」「花しょうぶ」「かきつばた」「しょうぶ」、それぞれに違う花で、皆それぞれに美しい。

「あやめ」は乾燥した場所に咲き、「花しょうぶ」と「かきつばた」は水辺に咲く。

花の真ん中の模様も違う。「あやめ」は黄色と白、「花しょうぶ」は黄色、「かきつばた」は白。

 

かきつばた

 

【旬】

鳥:山雀(やまがら)
お腹のオレンジ色と、顔の白黒のコントラストが鮮やか。

 

花:夏椿
朝開いた花が夜にはポトリと落ちてしまう。

 

魚:金魚
室町時代に明から伝わった。庶民に親しまれるようになったのは江戸時代のころから。

 

第二十八候 乃東枯(なつかれくさかるる)【10夏至-初候】6月21日~6月25日

第二十八候 乃東枯(なつかれくさかるる)【10夏至-1】6月21日~6月25日

夏枯草(なつかれくさ)が枯れる時期。夏枯草は「かこそう」ともいわれ、靭草(うつぼぐさ)の異名である。

「うつぼ」とは昔、武士が矢を入れるのに使った道具。うつぼぐさは生薬として役立ってきた。

 

【旬】

鳥:翡翠(かわせみ)
一年中、日本にいる鳥だが、歳時記では夏の季語。スズメより一まわり大きいぐらいの大きさ。
青緑の色になぞらえて、宝石の名前(翡翠・ひすい)にもなった。「翡翠(ひすい)」は「かわせみ」の漢名。(中国での名前)

 

翡翠(ひすい)の原石

 

花:捩花(ねじばな)
桃色の小さな花が、茎の周りにねじれるようについている。「捩摺(もじずり)」という異称もある。

 

花:立葵(たちあおい)
その名の通り、すくっと伸びた茎に沿って、ふんわりとした花が咲き登っていく。真夏になっても炎天下をものともせず咲く花。

 

魚:鮎
塩焼き、天ぷらが美味。アユ釣りは6月に解禁される。

 

果物:夏みかん
代謝をよくして疲れをやわらげるクエン酸や、美肌、かぜ予防によいビタミンCなどがたっぷり。

 

第二十七候 梅子黄(うめのみきばむ)【9芒種-3】6月15日~6月20日

第二十七候 梅子黄(うめのみきばむ)

【9芒種-3】6月15日~6月20日

梅の実が黄ばんで熟すころ。

青梅は黄色から赤く熟していく。青梅はそのまま生で食べると体に悪いため梅干しや梅酒にして利用してきた。

 

【旬】

季節:梅雨入り

 

果物:さくらんぼ

 

花:くちなし
白い花から甘い香りを漂わせる。秋に結ぶ実が熟しても開かないところから「くしなし」という名前がついた。

実からは、赤みを帯びた鮮やかな黄色を染め出される。その色は「言わぬ色」とも呼ばれ、口に出せない思いと重ねて古来から和歌に歌われた。

 

 

花:蛍袋(ほたるぶくろ)、すいかずら

 

魚:すずき

体が銀色に輝いているものを選ぶのがコツ。切り身を氷水で洗うときゅっと縮んで独特な食感に。

 

行事:父の日。(6月第三日曜日)

アメリカ、ワシントンにて始まる。男手一つで育てられた娘が、父への感謝を表したのが始まりだとか。

 

第二十六候 腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)【9芒種-2】6月10日~6月14日

第二十六候 腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)
【9芒種-2】6月10日~6月14日

昔の人は、枯れて腐った草が蛍になると思っていた。「源氏蛍」や「平家蛍」は水辺の蛍。幻想的な輝きを放つ。

 

【旬】
花:紫陽花(あじさい)

「紫陽花」という漢字は、唐の白楽天(白居易)の詩に出てくるものを、平安時代に源順(みなもとのしたごう)という学者が紹介したのが始まりだとか。実は白楽天は違う花を指していたようだが、日本ではこれが定着した。

源順(みなもとのしたごう)(911~983)
平安中期の学者・歌人。嵯峨源氏。三十六歌仙の一人。梨壺の五人の一人で「後撰和歌集」の撰進に参加。

 

季節:入梅(にゅうばい)

毎年6月11日頃が梅雨入り。

 

第二十五候 蟷螂生(かまきりしょうず)【9芒種-1】6月5日~6月9日

第二十五候 蟷螂生(かまきりしょうず)【9芒種-1】6月5日~6月9日

カマキリが生まれる季節。

【旬】
花:柘榴(ざくろ)

「紅一点」という言葉は、柘榴(ざくろ)の花を詠んだ漢詩から生まれた。詩の作者は王安石(1021~1086)(中国・北宋の政治家・詩人)。

万緑叢中紅一点(ばんりょく そうちゅう こういってん)
動人春色不須多(ひとをうごかすは しゅんしょく おおくをもちいず)

(訳)一面の濃い緑の中に一輪の赤いザクロの花が咲いている。見る人の心を動かす春の景色は、決して多くの花を必要としない。(これだけで十分に美しい)。

 

木:合歓の木(ねむのき)

暗くなると葉を合わせるように閉じるところから「眠りの木」と呼ばれ、転化して「合歓の木」となった。

 

行事:鵜飼い

「鵜(う)」は水辺で年中見かける黒っぽい鳥。か細い首だが、大きな魚でもかまずに丸ごと飲み込んでしまう。この習性を利用した「鵜飼い」は夏の風物詩に。岐阜県・長良川のものが有名。

 

 

第二十一候 竹笋生(たけのこしょうず)【7立夏-3】5月15日~5月20日

第二十一候 竹笋生(たけのこしょうず)【7立夏-3】5月15日~5月20日

たけのこが出てくるころ。

一晩で一節も伸びることから「たけのこの親優り(おやまさり)」ということわざができた。

 

【旬】
花:ひなげし
別名:虞美人草(項羽の愛人。虞美人が亡くなったあとに咲いた花という伝説から)

ポピー。

 

花:空木(ウツギ)

別名:卯の花

 

第十九候 鼃始鳴(かわずはじめてなく)【7立夏-1】5月5日~5月9日

第十九候 鼃始鳴(かわずはじめてなく)【7立夏-1】5月5日~5月9日

蛙が鳴き始めるころ。この頃の眠くて仕方がない時期のことを「蛙の目借時(かわずのめかりどき)」と言う。

 

【旬】
行事:端午の節句

 

菖蒲

 

 

鳥:青葉木菟(あおばずく)青葉の頃、日本に渡ってくるフクロウ。

 

 

第十八候 牡丹華(ぼたんはなさく)【6穀雨-3】4月30日~5月4日

第十八候 牡丹華(ぼたんはなさく)【6穀雨-3】4月30日~5月4日

牡丹の花が咲く季節。「百花の王」とも呼ばれる豪華な花は「富貴草」「花王」との異名もあり、楊貴妃にも例えられた。

<牡丹>

 

【旬】
花:藤

 

花:山吹 八重

花:山吹 一重

行事:茶摘み(四月中旬から始まり、歌にもあるように八十八夜(五月二日)頃がピーク)

 

第十五候 虹始見(にじはじめてあらわる)【5清明-3】4月15日~4月19日

第十五候 虹始見(にじはじめてあらわる)【清明3】4月15日~4月19日

虹が始めて出るころ。その年初めて見える虹を「初虹」という。冬は雨が少なく、見えても色が薄い。春の虹もまだ淡く消えやすいので見えたときの嬉しさはひとしお。

 

【旬】
星:春の夫婦星。麦星・アルクトゥルスと真珠星・スピカ。

花:白詰草(クローバー)

 

満天星(どうだんつつじ)

 

第十四候 鴻雁北(こうがんかえる)【5清明-2】4月10日~4月14日

第十四候 鴻雁北(こうがんかえる)【清明2】4月10日~4月14日

雁が北へ帰っていくころ。「鴻」は大型、「雁」は小型の雁をさす。

 

【旬】
景色:鳥曇(とりぐもり)・・渡り鳥が帰るころの曇り空。

魚介:浅利(あさり)

花:チューリップ・・トルコ語でターバンを意味する。