二十四節気note – ページ 2 – 暮らしに旬を

第六十候 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)【20小雪-末候】12月2日~12月6日

第六十候 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)【20小雪-末候】12月2日~12月6日

橘の実が黄色く色づき始めるころ。昔はかんきつ類を総称して「橘」と呼んだ。

11代垂仁天皇の御代、田道間守(たじまもり)が常世国(とこよのくに)(不老不死の理想郷)から持ち帰った果実だと伝わる。

708年、県犬養三千代(あがたいぬかいみちよ)が元明天皇より「橘」姓を賜る。後に源平藤橘とも呼ばれる橘氏の祖となった。

橘は実さへ花さへその葉さへ 枝(え)に霜振れど いや常葉(とこは)の樹ー聖武天皇

 

京都御所の紫宸殿の庭には、天皇の御座から見て左に桜、右に橘が植えられていた。儀式の際に、それぞれの近くに左右近衛府の武官が警護の陣を敷いたことから「左近の桜」「右近の橘」と称された。ひな人形の飾りにも使われている。

一年中葉が緑の常緑樹なので繁栄を象徴する縁起の良い木とされる。5~6月に白い花が咲く。

【旬】

実:橙

植物:ピラカンサ

魚:河豚(ふぐ)

 

第五十九候 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)【20小雪-次候】11月27日~12月1日

第五十九候 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)【20小雪-次候】11月27日~12月1日

北風が木の葉を吹き払う時期。「朔(さく)」は「はじめ」という意味でも使われる。方角が「北」を始めにもってくるところから「朔風(さくふう)」は北風を指すようになった。

【旬】

木:落葉松(からまつ)

植物:八手(やつで)

鳥:かいつぶり

第五十八候 虹蔵不見(にじかくれてみえず)【20小雪-初候】11月22日~11月26日

第五十八候 虹蔵不見(にじかくれてみえず)【20小雪-初候】11月22日~11月26日

清明の末候「虹始見(にじはじめてあらわる)」に対応する候で、虹が見えなくなる時期。雨が少なくなるので虹も見えなくなる。

【旬】
木:南天

鳥:鴛鴦(おしどり)

実:龍の玉

20.小雪(しょうせつ)11月22日(冬2)

20.小雪(しょうせつ)11月22日(冬2)

「雪、まだ大ならず」。雪はまだそれほど多くない時期。各地から「初雪」の便りが届くころ。

小雪

第五十八候 虹蔵不見(にじかくれてみえず)【20小雪-1初候】11月22日~11月26日

第五十九候 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)【20小雪-2次候】11月27日~12月1日

第六十候 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)【20小雪-3末候】12月2日~12月6日

 

 

第五十七候 金盞香(きんせんかさく)【19立冬-末候】11月17日~11月21日

第五十七候 金盞香(きんせんかさく)【19立冬-末候】11月17日~11月21日

水仙が咲き、よい香りを放つ頃。雪の中でも香り高く咲くので「雪中花」ともいわれる。

【旬】

花:金盞花(きんせんか)
現在「金盞花」といえば菊科の黄色やオレンジの花のことをいう。

 

鳥:ゆりかもめ

 

第五十五候 山茶始開(つばきはじめてひらく)【19立冬-初候】11月7日~11月11日

第五十五候 山茶始開(つばきはじめてひらく)【19立冬-初候】11月7日~11月11日

「山茶花(さざんか)」の花が咲き始めるころ。ここで「つばき」と呼んでいるのは「山茶花」は元々「椿」のことだったから。日本では「山茶花」といえば「さざんか」として定着した。

「さざんか」と「椿」はよく混同されてきた。「さざんか」の方が咲き始めるのが早い。「椿」は花ごとぽとりと落ちるのに対して、「さざんか」は花びらが一枚ずつ散る。また「さざんか」は葉のふちがギザギザしているのも特徴。

落ち葉焚き

落ち葉をはき集めて家の前でたき火。今ではあまり見なくなった風景。
「さざんか さざんか 咲いた道 焚き火だ 焚き火だ 落ち葉焚き」

 

【旬】

植物:石蕗(つわぶき)

魚介:ししゃも、牡蠣

 

19.立冬(りっとう)11月7日(冬1)

19.立冬(りっとう)11月7日(冬1)

冬の兆しが見え始める時期。木枯らしが冬の使者としてやってきて、冬の気配が山にも里にも感じられてくる。冷たい風が吹き、木々の葉が落ち、冬枯れになるようすが見て取れる。

 

立冬

第五十五候 山茶始開(つばきはじめてひらく)【19立冬-1初候】11月7日~11月11日

第五十六候 地始凍(ちはじめてこおる)【19立冬-2次候】11月12日~11月16日

第五十七候 金盞香(きんせんかさく)【19立冬-3末候】11月17日~11月21日

 

 

第五十四候 楓蔦黄(もみじつたきばむ)【18霜降-末候】11月2日~11月6日

第五十四候 楓蔦黄(もみじつたきばむ)【18霜降-末候】11月2日~11月6日

楓(かえで)や蔦(つた)の葉が紅葉するころ。

候のことば「山粧(よそお)う」
秋の山が紅葉する様子を「山粧(よそお)う」という。

11世紀中国・北宋の画家、郭煕(かくき)の言葉。
「春は山笑う、夏は山滴(したた)る、秋は山粧(よそお)う、冬は山眠る」と表したことに由来。

【旬】

木:銀杏(いちょう)

 

星:星月夜

魚:かわはぎ
ふぐにまさるとも劣らないおいしさ。

野菜:さつまいも
江戸時代から栽培が始まる。ビタミンや食物繊維も豊富。

 

第五十三候 霎時施(こさめときどきふる)【18霜降-次候】10月28日~11月1日

第五十三候 霎時施(こさめときどきふる)【18霜降-次候】10月28日~11月1日

「霎」は小雨のこと。「しぐれ」と読む場合もある。「時雨(しぐれ)」は降ったりやんだりする通り雨のこと。

いまはとて わが身時雨に ふりぬれば 言の葉さへに うつろひにけりー小野小町
(訳:今はもう時雨に降られた木の葉のように私も老いてしまったから、あなたの約束の言葉までも、同じように変わってしまったのですね。)

【旬】

雨:八入の雨(やしおのあめ)
染色のとき、染料に一度だけ浸すことを一入(ひとしお)、何度も浸して濃く染め上げることを八入(やしお)といった。雨が降るたび、樹木が色濃く染まっていく様子を染め物に例えた。

 

実:団栗(どんぐり)
楢(なら)、櫟(くぬぎ)、樫(かし)などの小さな木の実。

 

食:茸(きのこ)

 

第五十二候 霜始降(しもはじめてふる)【18霜降-初候】10月23日~10月27日

第五十二候 霜始降(しもはじめてふる)【18霜降-初候】10月23日~10月27日

霜が初めて降りる時期。俳句では「初霜」は冬の季語。

【旬】

鳥:千鳥
古くから冬の鳥とされている。霜の降るような寒い夜に寂しげに鳴くので「霜夜鳥」という異名も付けられた。

花:吾亦紅(われもこう)
暗い赤紫の、実のような花穂が晩秋の秋の野にひっそりとした明るさを添えている。

植物:芭蕉(バショウ)
バナナそっくりの木、バショウ。ただし実は食べられない。松尾芭蕉の俳号(ペンネーム)の由来もここから。弟子から贈られたバショウの木を庭に植えていたことから。

 

18.霜降(そうこう)10月23日(秋6)

18.霜降(そうこう)10月23日(秋6)

霜が降りる時期。暦の上では晩秋で、いよいよ秋も終わり。朝晩は冷え込むことも多くなる。「秋の日は釣瓶落とし」という言葉通り、日が落ちるのが早くなる。紅葉前線が北から降りてきて野山の色彩が鮮やかに鮮やかになる。

 

霜降

第五十二候 霜始降(しもはじめてふる)【18霜降-1初候】10月23日~10月27日

第五十三候 霎時施(こさめときどきふる)【18霜降-2次候】10月28日~11月1日

第五十四候 楓蔦黄(もみじつたきばむ)【18霜降-3末候】11月2日~11月6日

 

 

 

第五十一候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)【17寒露-末候】10月18日~10月22日

第五十一候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)【17寒露-末候】10月18日~10月22日

秋の虫が鳴くころ。昔は「こおろぎ」のことを「きりぎりす」と言った。

【旬】
花:竜胆(りんどう)
「根が竜の肝のように苦い」ということから、この名が付いた。

『枕草子』に「他の花が霜枯れているのに、りんどうは華やかな色合いで咲いて趣がある」と書かれている。

 

虫:秋の虫
鈴虫は「リーンリーン」、松虫は「チンチロリン」、青松虫は「リリリリ」。

 

第五十候 菊花開(きくのはなひらく)【17寒露-次候】10月13日~10月17日

第五十候 菊花開(きくのはなひらく)【17寒露-次候】10月13日~10月17日

菊の花が咲くころ。重陽の節句(九月九日)では、長寿を願い、菊の花を浮かべた酒を飲んだ。菊は薬草として、奈良時代に中国から伝わった。

【旬】
行事:十三夜
中秋の名月は中国から伝わった風習だが、日本では旧暦の九月十三日にもう一度独自の花見をした。完全な満月ではなく、少し欠けた十三夜の月を愛でるところが日本人の感性なのだろうか。

実:栗

野菜:枝豆
まだ熟しきらない大豆を収穫して、食用にするのが枝豆。

魚:はたはた

 

兆し:菊晴れ
菊の花の咲くころに青空が晴れ渡ること。

 

行事:神嘗祭(かんなめさい)
穀豊穣に感謝して、天照大御神に奉る伊勢神宮の祭り。

 

第四十九候 鴻雁来(こうがんきたる)【17寒露-初候】10月8日~10月12日

第四十九候 鴻雁来(こうがんきたる)【17寒露-初候】10月8日~10月12日

雁(かり)が北から渡ってくる季節。「清明」の次候「鴻雁北(こうがんかえる)4月10日~14日」に対する候。

春に北へ帰っていった雁が、ふたたびやってくる。

 

【旬】
風:雁渡し(かりわたし)
雁が海を越えて渡ってくるころに吹く北風を「雁渡し(かりわたし)」という。この風が吹くと、涼しさが増し秋が深まる。

鳥:鴨(かも)
鴨の仲間たちは、「軽鴨」以外はほとんど、秋に日本に渡ってくる冬鳥。

草花:ななかまど

野菜:しめじ

魚:ししゃも

17.寒露(かんろ)10月8日(秋5)

17.寒露(かんろ)10月8日(秋5)

霜になりそうな、冷たい露のことを「寒露」という。空気が澄み、夜空に浮かぶ月が明るく見える季節。

朝晩は冷えるが抜けるような秋晴れの日も多くなる。まさに「天高く馬肥ゆる秋」といったところ。

 

寒露

第四十九候 鴻雁来(こうがんきたる)【17寒露-1初候】10月8日~10月12日

第五十候 菊花開(きくのはなひらく)【17寒露-2次候】10月13日~10月17日

第五十一候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)【17寒露-3末候】10月18日~10月22日

 

 

第四十八候 水始涸(みずはじめてかれる)【16秋分-末候】10月3日~10月7日

第四十八候 水始涸(みずはじめてかれる)【16秋分-末候】10月3日~10月7日

田から水を抜き、稲刈りに取りかかるころ。たわわに実った稲穂の収穫の秋まっただなか。

【旬】

植物:穭(ひつじ)
語源は「乾土(ひつち)」。稲を刈った後の茶色い刈田が、しばらくすると緑に変わってくる。刈株から再び稲が芽を出している。

花:藤袴(ふじばかま)秋の七草のひとつ。ほのかに漂う上品な香り。

花:紫式部
艶やかな紫の実の雅な雰囲気から『源氏物語』の作者、紫式部の名前が付けられたという。

 

魚:とらふぐ

野菜:銀杏

 

第四十七候 蟄虫戸坯(むしかくれてとをふさぐ)【16秋分-次候】9月28日~10月2日

第四十七候 蟄虫戸坯(むしかくれてとをふさぐ)【16秋分-次候】9月28日~10月2日

【旬】
花:金木犀
金木犀の香りは、本格的な秋の到来を感じさせる。

 

鳥:小啄木鳥(こげら)
啄木鳥(きつつき)の中で一番小さいのが小啄木鳥(こげら)。雀ほどの小さな体で、背中は黒と白の縞模様。「ギィーッ」と鳥らしくない声で鳴く。

実:柿
古くから農家では柿を庭に植え、食用にしたり、柿渋を防腐や防水用に塗ったりしてきた。

行事:花馬祭り

家内安全、豊作

10月1日 長野県南木曽町 五宮神社

第四十六候 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)【16秋分-初候】9月23日~9月27日

第四十六候 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)【16秋分-初候】9月23日~9月27日

夕立に伴う雷が鳴らなくなるころ。春分の末候に「雷乃発声(声を発す)」とあるように、そのころから雷が増え始め、夏の間鳴り響き、秋になり鳴りをひそめる。

 

【旬】

花:彼岸花
秋の彼岸のころに咲く「彼岸花(ひがんばな)」。真っ赤な花は「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」とも呼ばれる。仏教では天界の花とされ、見れば自ずと悪業を離れるといわれる。

 

 

お供え:おはぎ

春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」。それぞれ「牡丹」と「萩」から。

秋に収穫したての小豆をつぶあんにしたのが「おはぎ」、冬をこした小豆をこしあんにしたのが「ぼたもち」とも。

 

花:南蛮煙管(なんばんぎせる)
「思い草」という名でも親しまれてきた。

鳥:鵙(もず)
雀ほどの大きさだが「小さな猛禽」と呼ばれる。

魚:はぜ

野菜:松茸

季節のきざし:うろこ雲、いわし雲、さば雲

 

16.秋分(しゅうぶん)9月23日(秋4)

16.秋分(しゅうぶん)9月23日(秋4)

「春分」と同じく、太陽が真東から出て真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日。次第に日が短くなり、秋が深まっていく。

お彼岸というのは、仏教のことばで先祖供養の日。また豊作を祝い、感謝をささげ、田の神様を祀る儀式もこのころ。

入道雲からイワシ雲へ、空でも季節が変わっていく。

秋分

第四十六候 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)【16秋分-1初候】9月23日~9月27日

第四十七候 蟄虫戸坯(むしかくれてとをふさぐ)【16秋分-2次候】9月28日~10月2日

第四十八候 水始涸(みずはじめてかれる)【16秋分-3末候】10月3日~10月7日